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食品に農薬!日本製造業に品質・信頼低下の兆し!! [世の中の出来事]

食品に農薬が検出され25日に犯人が逮捕された。
ニュースでも『フードテロ』と言われているが、市販で売られている食品に農薬が混入されているなんて全く持って恐ろしい限りである。捜査の結果の関連付けも報道されているが、実際の逮捕の決め手となったのが阿部利樹容疑者(49)の突然の失踪だったらしい。

阿部容疑者が失踪しなければ、犯人特定までもっと時間が掛っていたのかも知れない。
しかしながら、本人は今回の容疑を否認しており、明確な犯行理由は分かっておりません。
とは言え、上司に対してであったり、会社の待遇であったりと不満をもらしていたとの情報も入っている。


阿部容疑者は8年ほど前からアクリフーズ群馬工場で働いていたとの事。半年毎の契約で年2回づつ更新してきた。上記に記載しているが普段から同僚に不平不満をもらしていた。会社に対しての恨みを『フードテロ』と言う形でハライセをしたかったのか?一般の人々に危険や迷惑を与えてまで、やりたかった事なのか?
仮にそれが本当の理由であったとしても、今回の件は許されるべき内容では無いであろう。


今後の日本の製造業に非常に危機を感じる。
阿部容疑者の肩を持つ気はないが、会社に対して不満を抱えて働いている労働者は決して少なくない。
8年近くも働いてきて、納得できない給与、待遇・・・・。
その昔はバブルの崩壊、永年雇用の崩壊、リーマンショック以降の不景気と被害を大きく受けるのは底辺の弱者ばかりであった。

アベノミクスで経済効果があったとか、景気が回復しているとニュースで流れていても、一般労働者層には中々恩恵が届くことはない。不景気になった時は、真っ先に影響を受けのに・・。
そして企業側も労働力はある程度のもので良いと思う様になったのか?必要が無くなれば、いつでも手短に縁が切れる『非正規社員』を常用する。現代では当たり前の図式である。


製造業に限らずではあるが、日本製のものは品質が高いと言われてきた。
一方、南アジア製は安いけど、品質が良くないと言われていたのも、もはや昔の話になってきている。
近年、品質は増々、上がってきている。製造工程で使用するマシン自体の性能が向上し、操作の際のオペレーション語学が対応していれば、中国で作ろうが日本で作ろうが出来上がるもの自体は変わらない。

残るはその国の人間性で『しっかり作るのか?』『適当に作るのか?』と言う部分が違いとして現れる。
日本人は真面目で勤勉な気質・・・・。これも諸外国に対しての強みの部分であったに違いない。

しかしその形は少しづつ崩壊してきている。真面目な人は生産している食品に農薬を持ち込んで、混入させない。日本で生産する為には人件費が高い。受け取っている従業員はそんな事感じないと思うが、アジア圏で作るより遥かにコストがかかる。しかし価格競争に打ち勝つ為には経費を削らなきゃいけない。

当然の事ながら負担を虐げられるのはそこで働いている労働者なのである。
この阿部容疑者が工場での仕事ぶりがどんなもので有ったのかは分からない。しかし、8年働いてきて正社員にもなれず、ボーナスも殆どなし、月々の給料も少ない・・年齢は49歳。
きっと不満も募っていった背景が推測できる。
日本企業にとって本当の財産とはなんで有ろうか、人件費削減から生み出されたお金による利益か?
信頼を落とせば、今までの利益も全て台無しになって行くのだが。



この問題は他の業種にも当てはまるのでは無いか?と感じる。
信頼のおける日本製はもう既に昔話になっているのかも知れない。




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